脳神経外科
当科の特色
頭痛やめまい、しびれ、手足の動かしにくさなど、日常生活で気になる症状から脳卒中といった緊急性の高い疾患まで幅広く対応しています。“地域の病院”には無い最新鋭のCTを用いた画像診断で迅速かつ正確に原因を特定し早期治療や予防に繋げています。
特に「頭痛外来」に力を入れており、採血検査による詳細な栄養状態の評価を行っています。検査結果をもとに、栄養状態の改善や体質改善を指導することで、頭痛の根本的な解決を目指します。
- 「頭痛外来」に力を入れており、採血検査で栄養状態を評価しすることで根本的な解決を目指します。
- 頭痛やめまいから脳卒中まで幅広い脳神経疾患に対応し、日常的な症状の相談にも応じています。
- 最新鋭のCTを活用した迅速かつ正確な診断により、早期治療と予防を大切にしています。
- 必要に応じて高度医療機関と連携し、患者さんに最も適した治療環境をご案内しています。
診療時間
| 診療科目 | 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 木村 浩 (脳神経外科・一般内科) | 09:00~12:30 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 14:00~17:30 | ● | ▲ | — | ▲ | ● | — | |
| 17:30~20:00 | — | ● | — | — | — | — |
主な対応疾患・治療
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頭痛
片頭痛や緊張型頭痛などを鑑別し、鎮痛薬や予防薬の処方、生活習慣の改善指導やセルフケアの助言を通じて症状の軽減と再発予防を図ります。
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脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)
突然のしびれや言語障害などの症状に対し、CT検査で迅速に原因を評価し、必要に応じて高度医療機関と連携して急性期対応や再発予防の薬物療法・生活指導を行います。
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めまい・ふらつき
脳性のものか耳鼻科領域のものかを判別するために問診・検査を行い、原因に応じて薬物療法やリハビリ、必要時には専門科へ紹介します。
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しびれ・手足の動かしにくさ
脳血管障害や脊髄・末梢神経の異常を画像検査等で精査し、診断に基づく薬物療法やリハビリ、他科との連携による包括的治療を提供します。
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頭部外傷
転倒や事故による打撲・外傷後の症状に対してCTで出血や損傷を確認し、経過観察や必要時の専門医紹介、後療法や生活指導を行います。
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認知症の初期診断
記憶障害や日常生活の不安を抱える方に対し、問診や画像検査で早期発見を目指し、診断後は専門外来や介護支援への橋渡しを行います。
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てんかん
発作の種類や頻度を詳しく評価し、抗てんかん薬中心の薬物療法で発作コントロールを図るとともに、生活上の注意点や長期管理を支援します。
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脳腫瘍のスクリーニング
頭痛や神経症状に対してCT等で腫瘍の疑いをチェックし、要精査の場合は専門の医療機関へ速やかに紹介します。
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慢性的な首の痛み・肩こりに伴う神経症状
神経圧迫や血流障害の可能性を検討し、薬物療法や生活指導、必要に応じて理学療法や他科と連携した治療を行います。
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予防医療・生活習慣病による脳疾患リスク管理
高血圧・糖尿病・脂質異常など脳疾患の危険因子を管理し、薬物療法と生活習慣改善の両面から再発予防と健康維持を支援します。
片頭痛・頭痛外来
つらい頭痛に、専門的な診断・治療を
頭痛は多くの方が経験する身近な症状ですが、日本におよそ3000万人の慢性頭痛(いわゆる頭痛持ち)の方が存在し、特に30代から50代の働き盛りに多く見られます。しかし、約7割の方は病院受診の経験がないのが現状です。
えず総合診療所では、片頭痛をはじめとする様々な頭痛に対して、専門的な診断と個別性のある治療を提供しております。頭痛の種類や重症度に応じて、最適な治療プランをご提案いたします。
治療方針
頭痛は、脳腫瘍などの原因がない、1次性頭痛と、原因がある2次性頭痛に大別されます。
当院では次のような頭痛外来を行っております。
ほとんどの方は一次性頭痛です。場合によっては生命にかかわる二次性頭痛は頭部CT等の検査で除外しなければなりません。
一次性頭痛は問診、診察で診断し、その結果に応じて対応していくこととなります。
頭痛を一発で止める特効薬はなかなかありません。いろいろな方法で頭痛を軽減させていきながら、生活の質を向上させていくのが本院の頭痛外来です。
当院頭痛外来の特徴
当院の特徴は、採血検査をさせていただき、その採血結果を見ながら、栄養状態改善、体質改善を指導していきます。これは頭痛のみならず、慢性疲労、認知症予防、老化予防、メタボ対策などにもつながっていきます。
医薬品での改善効果期待薄の場合、サプリメントなども紹介していきます。
頭痛で病院を受診すべきか迷った時は
「頭痛」といっても、感染症や熱中症による頭痛、日常的な片頭痛など、さまざまなタイプがあります。中には、脳腫瘍やくも膜下出血など、命に関わるケースもあるので、原因不明のまま放っておくのは危険です。
「我慢出来る」「慣れている」と思っていても、まずはお気軽にご相談ください。
当院で診療する主な頭痛の種類
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片頭痛(偏頭痛)
頭の片側や両側がズキズキガンガン。吐き気を伴うような頭痛が一定の期間をおいて繰り返します。月に1〜2回、多いときには週に2〜3回発作的に強い頭痛が起こり、脈打つような痛みで、体を動かすと痛みがひどくなり、悪心・嘔吐をともなったり、音や光に敏感になります。20〜40代の女性に極めて多く見られるのが特徴です。
[このような方は受診をおすすめします]
- 市販薬では効かない、または効果が不十分
- 頭痛の頻度や強度が増している
- 仕事や日常生活に支障をきたしている
- 頭痛のパターンが変わってきた
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緊張型頭痛
片頭痛とは異なり、「重たい」「締め付けるような」痛みが症状の中心で、数時間から、長いと1週間以上、持続的に起こることがあります。ストレスや肩こり、眼精疲労などが原因となることが多い頭痛です。
[このような方は受診をおすすめします]
- 肩こりや首のこりからくる頭痛がある
- ストレスによる頭痛がある
- デスクワークによる頭痛がある
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群発頭痛
人生最悪の頭痛が周期的に襲ってきます。自殺頭痛という別名もある頭痛で激痛です。左右どちらか一方のこめかみまたは眼の周囲に生じる重度の痛みで、比較的短時間(多くは30分から1時間)で消失し、鼻づまりや鼻水、ときにまぶたの垂れ下がり、涙、顔面の紅潮を伴います。
[このような方は早期受診をおすすめします]
- 激しい一側性の頭痛
- 決まった時間に起こる頭痛発作
- 頭痛と同時に目の充血や鼻水がある
包括的な診断・検査体制
当院では最短5分で検査が可能な最新のCTスキャンを導入し、より迅速で細やかな対応が可能になりました。
患者様へのメッセージ
慢性頭痛には、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛の3つのタイプがあり、それぞれに対処法が大きく異なります。この二つはしばしば混同されやすいので、自己判断で誤った対処をしないため、一度受診することをオススメします。
頭痛は我慢するものではありません。適切な診断と治療により、多くの場合で症状の改善が期待できます。頭痛でお困りの方は、一人で悩まず早めに専門医へご相談ください。当院では、患者さま一人ひとりの頭痛の特徴を詳しく把握し、最適な治療プランを提供いたします。QOL(生活の質)の向上を目指し、丁寧にサポートいたします。
脳卒中外来
脳卒中の予防・早期診断・継続的な管理
えず総合診療所では、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)の予防から早期診断、再発予防まで包括的な診療を行う脳卒中外来を設置しております。脳卒中は日本人の死亡原因第4位、寝たきりの原因第1位となる重篤な疾患ですが、適切な予防と早期対応により多くの場合で重篤化を防ぐことができます。
このような症状の方はご利用ください
患者様へのメッセージ
脳卒中は「時間との勝負」です。症状に気づいたらすぐに受診することで、後遺症を大幅に軽減できる可能性があります。また、一度症状が改善したからといって安心せず、TIA(一過性脳虚血発作)は「脳卒中の最終警告」として捉え、必ず医療機関を受診してください。
当院では、急性期だけでなく予防の段階から長期的にサポートいたします。生活習慣の改善から薬物療法まで、患者さま一人ひとりのリスクに応じたオーダーメイドの予防プランを提供し、健やかな日常生活の維持をお手伝いいたします。「まだ大丈夫」ではなく「今から予防」の気持ちで、お気軽にご相談ください。
認知症外来
物忘れの早期診断・予防・継続的サポートを行います
えず総合診療所では、物忘れや認知機能の低下でお困りの方を対象とした認知症外来を設置しております。加齢による正常な物忘れと病的な認知症による症状を正確に鑑別し、軽度認知障害(MCI)の段階から適切な診断・治療・予防を提供いたします。
このような症状の方はご利用ください
患者様へのメッセージ
物忘れには加齢による正常な場合と病的な認知症によるものがあります。最も重要なのは早期診断です。軽度認知障害(MCI)の段階であれば、適切な対応により健常な状態に回復する可能性が16〜41%あり、認知症への進行を遅らせることも可能です。
「まだ日常生活に支障はないから」と様子を見るのではなく、「気になったら相談」の姿勢が大切です。当院では、患者さまとご家族が安心して相談できる環境を整え、一人ひとりの状況に応じた最適なケアプランを提供いたします。物忘れでお困りの際は、お気軽にご相談ください。