リハビリテーション科
当科の特色
当院の外来リハビリテーションでは、運動器疾患や脳血管疾患などに対応しており、痛みや麻痺で日常生活に支障がある方や身体が動かしにくく困っている方など、さまざまな症状をお持ちの方にご来院いただいております。対象となる年齢層も幅広く、10代のスポーツをされている方から 90代のご高齢の方まで、地域の皆さまの日常生活の向上や、QOL(生活の質)の改善を目的としてサポートさせていただいております。
入院リハビリテーションでは、運動器疾患・脳血管疾患・がん・廃用症候群(病気などによりADL[日常生活動作]が低下した状態)に対して、退院に向けた支援や、入院中に体力・筋力を維持・回復できるよう取り組んでいます。
また、疼痛の軽減や関節可動域の改善を図り、入院時よりも元気な状態でお帰りいただけることを目指しています。
リハビリテーションは、医師の診察のうえでお身体の状態を評価し、必要に応じて処方されます。
お身体のことでお困りのことやご相談などございましたら、どうぞお軽にお問い合わせ下さい。
主なリハビリテーションメニュー
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脳血管リハビリテーション
脳卒中後のリハビリテーションでは、脳梗塞や脳出血などの発症により生じた麻痺などの後遺症に対して、専門的なプログラムを用いて回復を目指します。発症からの時期や症状の程度に合わせ、筋力やバランスの改善、歩行訓練、日常生活動作の自立を支援し、患者さんが安心して再び社会や家庭生活に復帰できるようにサポートしていきます。
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運動器リハビリテーション
膝や腰、首、肩といった部位に痛みを抱える方に対しては、原因となる筋肉や関節の機能を詳しく評価し、それぞれに応じた運動療法やストレッチを行います。慢性的な痛みや可動域の制限に対しては、単に症状を和らげるだけでなく、根本的な改善を目指したトレーニングや生活指導も取り入れています。これにより、痛みの軽減はもちろん、再発予防や日常生活の質の向上にもつなげていきます。
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廃用リハビリテーション
長期の安静や入院、または肺炎やがんなどの治療後に起こる「廃用症候群」では、体力の低下や筋力の衰えが顕著に現れます。当院では、そのような患者さんに対して無理のない範囲から徐々に運動を再開し、心肺機能や筋力の回復を図ります。単に体を動かすだけでなく、日常生活に必要な動作を取り戻すことを重視し、食事・入浴・歩行などの自立を目標にリハビリを進めます。生活の質を維持し、再入院の予防にもつながる大切な取り組みです。
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がんリハビリテーション
がんの治療(手術・抗がん剤・放射線など)の過程や治療後には、体力や筋力の低下、関節のこわばり、しびれ、倦怠感など、さまざまな身体的・心理的な影響が生じることがあります。当院では、こうした症状に対して専門的な評価を行い、無理のない範囲で運動療法や日常生活動作の訓練を実施します。
体力の回復や疼痛の軽減を図るだけでなく、「その人らしい生活」を取り戻すことを目標に、再発予防・合併症予防・精神的サポートも含めて総合的に支援します。
主なリハビリテーション機器
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干渉波型低周波治療器
従来の低周波に比べて不快な刺激が少ない治療です。痛みの軽減や筋萎縮の改善に効果があります。
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キセノン
キセノンという光を利用して幹部を温めながら、低周波治療を同時に行います。自律神経の乱れなどにも効果があります。
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牽引治療気
腰椎や頚椎をけん引することにより、椎間孔という神経の通り道を広げて同時に筋肉や軟部組織のストレッチをします。
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ウォーターベッド
水の噴射を使い、水圧でマッサージを行います。刺激が柔らかく、従来マッサージベッドが使用できない方でも利用できます。
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その他
ホットパックやエアロバイクなどを医師の処方の上ご利用できます。ご意見やご要望は遠慮なく、スタッフにお申し付けください。